お知らせ

藤原晴美「心を耕すきもの」

「心を耕すきもの」花通信

観光地をきもので楽しむ折角のブームもコロナで見られなくなると懸念していましたが、地元京都や大阪の若いお嬢様方が利用されているとお聞きして嬉しい気持ちになりました。

関ケ原で呉服商を営む両親の下で子どもの頃に見た集団就職されている若いお嬢さんたちが、ご自分のお給料でウールのきものを買って着ておられる姿と重なりました。

当時は入卒式だけでなく、授業参観でもきもの姿のお母様が殆どでしたが、今はお母さんのきもの姿を見たことのないお嬢さんの方が多いのではないでしょうか。

そのお嬢さんが、今 “きものを着たい”と思ってくださっていて、成人式の前撮りでは「お母さんもきもの着て一緒に写真撮ろうよ!」と勧めてくださる光景をよく見かけます。

そして久しぶりに箪笥を開けてみたというお客様から、色やサイズ、シミや小物コーディネートの相談に乗らせて頂く機会が多くなり、もう私でできることならなんでもさせてもらいたい!と嬉しい気持ちで対応させて頂いています。

多くの場合ご両親が作られているため、お持ちのきものの価値に気づいておられないことが多いです。
それにたとう紙がきものを保護すると勘違いされ古くなり変色していることもあります。

また5~6年前と比べ買い替えないと着れないような派手な色が少なくなり、むしろこれからの年齢に相応しい色柄のものを若い時にちゃんと選ばれている方が増えてきました。
ただ、帯締めなどの小物の色の合わせ方を少し変えるといいのに…と思うことが多いです。

また、レンタルでも華やかさよりもスタイリッシュなタイプが人気で、着てみるとやっぱり皆さん大和なでしこ!素敵です!

きものの一番似合う秋、きもので出かけてみませんか。