
今月は擦り友禅の高すぎ先生ときもの診断しの不破先生をゲストに新作きものの展示会ときものお直し相談会をさせて頂きました。
染色技法では型染めよりも手書きが効果と誤解されやすいこともあり、型を使った刷り込み技法の実演をご覧いただきました。
着物という限られたキャンバスに、祇園祭の鉾やお姫様の髪の毛など精緻な柄江尾表現できる優れた伝統技法です。
その時本当に偶然ですが、お直し相談で、高杉先生のお父様の訪問着をメンテナンスにお持ちになられたお客様がいらっしゃいました。
数十年ぶりに観る遺作に高杉先生はもちろんのこと、全員が感動!!
お客様自身も着物が出来上がるまでの工程と匠の技や作り手の想いを知り、そんな素敵なものを用意してくれたお母様に改めて感謝をされていました。
お客様から世代を超えて継承されていく仕事の悦びを頂きました。
皆様がお持ちの着物1枚1枚も、遡れば作り手の想いや買ってくれたご家族の愛情、それにお召しになられた人の想い出が宿っていることと思います。