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梅津千代子の日本のしきたり

「日本のしきたり」花通信

 前回に続き、直ぐに使える結婚マナー「お祝いの渡し方」をご紹介します。

正式なお祝いの場合、新郎または新婦の親の自宅に訪問持参します。
まず相手方の都合を大安・友引 それぞれの午前中でアポイントをとりますが、お祝いの受け手が仏滅の午後が都合がいいという場合は合すのがマナーです。
お祝いの品は男性の場合、枌の左に扇子一対 真ん中に克魚料(お祝い金) 右に熨斗 その上に目録 それを広蓋に乗せ、上から家紋入り袱紗をかけ、家紋入りの風呂敷に包んで持参します。

自宅につくと靴は前向きに脱ぎます。迎える側も靴先を玄関に向け直すのは、早く帰ることを催促する意味で失礼になります。
またお祝いの挨拶を終えるまでは話はしません。

挨拶は広蓋を包んでいる家紋を自分に向けて前に置き、その手前側に金銀扇を置きます。
扇の要は右側で金が相手側、銀がこちら側に向くようにします。

 この度はご子息○○さんのご結婚 おめでとうございます。
 本日はお日柄もよろしく、形ばかりですがお祝いをお持ち致しました。
 どうぞ幾久しくお納めください。

と口上を述べお祝いの品を相手に向け直して差し出します。

お茶とお菓子を出された場合も長居をしない意味で、お茶は頂いても菓子はもって帰るのが一般的マナーです。