お知らせ

藤原晴美のコーディネート講座

「心を耕すきもの」花通信

~四季を愛でる独自の感覚~
平安時代に始まった衣替えの習慣も、かつての暦通りというわけにはいきませんが単衣、袷の着心地の違いを感じて、旬を感じる豊かさを心の栄養にしてみてはいかがでしょうか。

<9月>
残暑厳しい初秋でも真夏とは異なる日差しを感じるこの時期は自然の色づきを早いめに取り込むのがおしゃれ!
重陽(9月9日)を過ぎる頃から単衣の季節。
彼岸も過ぎればその日の気温や場所に合わせて縮緬や紬などを楽しみましょう。

<10月>
暑さの残る初旬の「単衣」は許容範囲(着物文化検定公式教本より)
中旬を過ぎると袷。木々の色づきに合わせてしっくり深みのある落ち着いた色使いが周囲の目にも秋らしさを感じさせます。この時期にはコートを着ることが少ないので帯や小物でご自分らしさや季節感を表現するのもいいですよね。

<11月>
素材では真綿紬、色では落ち着いた暖色など、秋に深まりと共に温かみのあるコーディネートが好印象です。
羽織・ショールなどのおしゃれも積極的に楽しんでみてはいかがでしょうか。