お知らせ

藤原晴美 「心を耕すきもの」

「心を耕すきもの」花通信

きもの美人それはあなたご自身

生活が便利になることでお風呂を沸かすことやご飯を炊くことなど、かつて当たり前にできていたことが、難しく感じるということがあります。着付けもそのひとつですね。

少し時間と手間がかかっても面倒の向こうには、こんな悦びや楽しさがあるという事例をご紹介します。

最初は娘さんの花嫁衣裳をお母さまが着付けされたというK様のお話です。
「ホテルの着付け士さんに嫌がられるかなぁ」「プロにお任せするべきかなぁ」とおっしゃりながらも懸命に練習されました。結婚式当日のご様子を想像するだけでも涙・・涙・・・
この上ない母の愛を感じて新しい門出を迎えられる花嫁さん、きっと世界一美しかったことでしょうね!

もうおひとかたは年10回近く母娘お二人できものでお出かけになっておられるF様。
特別なご家庭のお話しのようですが、きっかけはお嬢様の成人式でした。最初お母様が着付け教室に通われ、時々きものを着て出かけられるになりました。何気なく見ておられたお嬢さんでしたが、その後着付けを習われ、今ではお嬢さんがお母さんを誘うことの方が多いようです。いつかそれらの想い出がかけがえのない宝物になることでしょうね。

きもの姿のご自分を鏡でご覧になってください。
普段とは違う姿ではあるかもしれませんが、それも貴女様ご自身です。
少しの面倒を乗り越えるお手伝い、お節介な私の小言と思いどうかご容赦ください